「月まで三キロ」(伊与原新 著)
作家は理工系で専門は地球惑星物理学。
この作品は、新田次郎文学賞受賞の作品。とても理工系とは結び付かない日常のお話です。
「月まで三キロ」は自殺の場所を探す男がタクシー運転手と会話して、考えを変えていく話。私としては主人公の思考に、少々イラつきましたが・・
短編集で、他5作も上品な作品。何でもない生活の中での面白い切り口で、読後が気持ちイイ。また、どの作品も理工系のさりげない知識が出てきて興味深い。私には表題以外の作品がとても面白かった。
定年後の生活を満喫。食に、遊びに、生活のちょっとした工夫を楽しんでいます。
投稿日:
「月まで三キロ」(伊与原新 著)
作家は理工系で専門は地球惑星物理学。
この作品は、新田次郎文学賞受賞の作品。とても理工系とは結び付かない日常のお話です。
「月まで三キロ」は自殺の場所を探す男がタクシー運転手と会話して、考えを変えていく話。私としては主人公の思考に、少々イラつきましたが・・
短編集で、他5作も上品な作品。何でもない生活の中での面白い切り口で、読後が気持ちイイ。また、どの作品も理工系のさりげない知識が出てきて興味深い。私には表題以外の作品がとても面白かった。
執筆者:masumi
関連記事
百人一首を読み解くセミナーに行ってきました。 講師の林和清(歌人)は解説がわかりやすく、講談師顔負けの話し方で面白い。 今回は、文学少女で控えめな「紫式部」のお話です。(はっきりモノ言う清少納言と対比 …
「心淋し川」うらさびしがわ(西條奈加 著) 直木賞受賞作で短編集。 江戸の寂しげな長屋で暮らす人や孤独な男など、けっこう悲しい話集合体。 ハッピーエンドには行かなくても、切ない願いにかすかな希望の光が …
宝塚歌劇「瑠璃色の刻」をドラマシティで観劇。サンジェルマン伯爵の生き様を描いた舞台。 「ベルサイユのばら」に夢中な時に読んでいた本に、出ていた人物なのを思い出しました。「フランス革命」「王妃の首輪」な …
「成瀬は天下を取りに行く」(宮島未奈 著) 2024年本屋大賞受賞。滋賀県大津市の西武百貨店閉館をからめた内容と知り、大津で暮らした私は興味津々。 朝日新聞読書欄の「高校生成瀬あかりの自由すぎる言動の …