「黄犬交遊抄」(ドナルド・キーン 著)
2019年2月に96歳で亡くなられた日本文学研究者のエッセイ、講演録などをまとめた本です。
三島由紀夫、阿部公房などキラ星の如く多くの親友たちとのやり取りは、心打つ言葉がいっぱい。
日本文学の紹介に生涯をかけた文章を読んでいると、「奥の細道」「平家物語」「源氏物語」などいっぱい読みたくなりました。(私は源氏しか読んだことがない)
古典の面白い読み方も教えてもらいました。
2、3回は読み返ししたくなった本です。
「私は自分の心を1枚の紙と思う時がある。新しい知識を得れば、それを心のどこかに書き留めるのだ」
「どれほど書き続けてもまだ余白がある。そんな紙のような心を持ちたい」
ドナルド・キーンさん、すごい人です。