記紀を語る講演会「楽しい古事記 神話の世界に入り込む」
古代を感じる奈良で開催のリレー講演会です。今回は河合町文化会館(JR大和線王寺駅)で。
講師の西山さん(帝塚山大教授)の話はわかりやすく、丁寧に読み解いてくれました。
①古事記は現代語訳はつまらない。原文が面白い。理由は声を出して読むと味わいがあります。(例)あが身は、成り成りて成り合わざる処一処あり
②古事記は稗田阿礼が覚えていたのを語り、太安万侶が書いたもの。
私が面白かった内容(1部)
・昔、日本は脂やクラゲのようにふにゃふにゃしていたので、男女の神に「この国を治めよ」と任命した。
・伊邪那岐(男)と伊邪那美(女)に元気な子供が生まれなかったのは女が先に求婚したからで、神のお告げで求婚をやり直したら元気な子供が生まれた。
第1子は淡路島、第2子は四国、第3子は隠岐、第4子は筑紫、第5子は伊岐、第6子は津嶋、第7子は佐渡で、最後の第8子が本州。ゆえに大八嶋国(おほやしまくに)と言う。=日本は8つの島からできている。
・「いなばの白兎」では剥がれたウサギががまの穂で体を治したと言いますが、がまの穂を見るたびに「こんなのでは治せんだろ」と思っていたのが解決!がまの穂の先にできる花の花粉が血を止める効用があるから。=これも古事記に出ている
・神は一人、二人と数えるのでなく「柱」で数えます。
講演会に行くと、奈良の万葉冊子もいただけます。