<平安時代中期のいろは歌>
色は匂(にほ)へど散りぬるを 我(わ)が世誰(たれ)ぞ 常(つね)ならむ 有為(うゐ)の奥山(おくやま)今日(けふ)越(こ)えて 浅き夢見じ 酔(ゑ)ひもせず
<明治36年「新いろは歌」を懸賞募集して1位になった歌>
鳥なく声(こゑ)す 夢さませ 見よ明けわたる 東(ひんかし)を 空色(そらいろ)映(は)えて 沖(おき)つ辺(へ)に 帆(ほ)ふね群れゐぬ もやのうち
(意味)鳥が鳴く声がしますよ、夢から目覚めなさい。ごらんなさい 東の日の出の明るい空を。暁の空の色に染まる水平線のかなた。朝もやの中、帆かけ船が集まっています。
書道の先生宅に飾られていました。きれいな歌ですよね。(さすが1等賞!)
「ゆめ」は「遊免」と書かれています。
なんだか、ゆるやかでいいですよねぇ~
書道を始めた時、この歌のお稽古もしましたが、この柔らかさはまったく出ませんでした。