関西大学なにわ大阪研究センター主催「上方講談落語今昔譚~話芸の魅力を笑解」を聞いてきました。話芸が最高に面白く、勉強にもなりました。時間を忘れての3時間半。
「講談」旭堂南海 師匠
(旭堂さん講談は何度か聞き、ファンです)
講談は、明治の日清戦争頃がブームの最後。明治以前は講釈、以降は講談と言われています。
魅力は、時節を曲げて歴史を自分で作っていくので、さながらその状況を見たかのような講釈を聞く面白さ。長い物語が大前提なので、人に飽きさせないように話がどんどん面白くなる。
「落語」桂文我 師匠
(TVで見たことがなく知りませんでした。枝雀・米朝について習ってきた人なので面白い。大学客員教授をしているので知識豊富)
浪曲・落語は、古くからある講談からパクった歴史がある。
落語の定義は、①1つの話に落ちがある(落ち=まとめ・ダジャレ)。最後にめでたしめでたしだと日本昔話。②会話だけで進む(講談は解説がつく)
京都落語の元祖=露の五郎兵衛(噺家の元祖)、大阪落語の元祖=米沢彦八(物まね芸)、江戸落語の元祖=鹿野武左衛門(上方から江戸に下る)
「桂」の由来
太融寺の山号は「佳木山」で、1代目が檀家だったので「佳」の人偏を「木」にした。
*フリートークで。
伝承は、落語は口移しで稽古。講談は話が長いので、台本をもらい自分で味付ける。
枝雀師匠は、稽古にかけた時間だけ戻ってくると言われた。
大阪らしさが薄くなってきた今、大阪の笑いやお腹の底からふつふつと出てくる笑いも大切にしたい。
「明治時代の講談番付表」