「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ 著)
2019年本屋大賞受賞作。
期待して読み始めたら、中高生時代の普通の生活で、大きな事件もなく平和な日常が続いていて、前半は少々疲れた。
と読み進んでいたら、さすが本屋大賞!
大事件がなくても、温かな世界のなかから、からんだ糸がほぐれてきて、後半は一気に引き込まれました。
幼い頃に母と死別し、父は単身赴任で、なぜか親が次々と変わっていく女の子。今までにないこんな状況を考えた作家に驚く。そして文脈全部が温かくて、みんないい人なのが心地いい。
定年後の生活を満喫。食に、遊びに、生活のちょっとした工夫を楽しんでいます。
投稿日:
「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ 著)
2019年本屋大賞受賞作。
期待して読み始めたら、中高生時代の普通の生活で、大きな事件もなく平和な日常が続いていて、前半は少々疲れた。
と読み進んでいたら、さすが本屋大賞!
大事件がなくても、温かな世界のなかから、からんだ糸がほぐれてきて、後半は一気に引き込まれました。
幼い頃に母と死別し、父は単身赴任で、なぜか親が次々と変わっていく女の子。今までにないこんな状況を考えた作家に驚く。そして文脈全部が温かくて、みんないい人なのが心地いい。
執筆者:masumi
関連記事
宝塚歌劇宙組「白鷺の城」「異人たちのルネサンス~ダ・ヴィンチが描いた記憶」を観劇してきました。 「白鷺」は陰陽師と妖狐が出てくるレビュー。毎回、宝塚の日本物の華やかさには目を奪われます。「日本物のレビ …
「ザ・ロイヤルファミリー」(早見和真 著) イギリスの皇室の話かな?と思っていたら、なんと競馬の話です。 馬主のマネージャーになった人の丁寧な語り口が、「です。ます。」で文章が進むので最初は少し違和感 …
昭和初期の実業家加賀正太郎の英国風山荘。 取り壊し危機にあいアサヒビールなどの協力を得て、美術館としてよみがえった山荘。 広大な庭園や、洋館の中に無垢の木の梁を使ったりと、重厚さに圧倒されました。 美 …
「ふるさと銀河線 軌道春秋」(髙田郁 著) 髙田さんの小説は、心があたたくなる作品ばかりで大ファンです。 この本は時代小説でデビューする前に、別筆名でしていたコミック誌の漫画原作を小説にした短編集です …