「お家さん」(玉岡かおる 著)文庫本上下
玉岡さんは、名前はよく知っていますが本を読んだのは今回が初めて。
織田作之助賞を受賞し、舞台やテレビドラマにもなった作品です。
明治から昭和に実在した、貿易商の女主人と大番頭のお話です。1年間の大河ドラマになりそうなくらい壮大なお話で、年商で三井・三菱を上回っていたのに時代の流れに飲み込まれてしまった。
雄大なお話ですが、全編女性の大阪弁で進んでいくので大事件も何だかモッチャリした感じで、文体に勢いが感じられなかったのが残念。
読書の時間1-⑭
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執筆者:masumi