百人一首を読み解くセミナーに行ってきました。
講師の林和清(歌人)は解説がわかりやすく、講談師顔負けの話し方で面白い。
今回は、文学少女で控えめな「紫式部」のお話です。(はっきりモノ言う清少納言と対比)
母を早く亡くしたため、学者の父に付いて転勤などしているうちに婚期を逃しかけたが、父の弟子と結婚する。
今時の言い方で解説してくれるので、わかりやすく面白い。たとえば
*父は政権が代わり失職。10年に及ぶ就職活動の結果(地方長官)職を得る
*右衛門の佐宣孝(紫式部・夫)はハデな恰好好き。青の襖、紫の指貫、白い狩衣、山吹色の内衣を着て人に笑われている。(枕草子には「あわれなるもの」と書かれている)
*5人も子供がある中年男(宣孝)と婚期を逃しかけた文学少女(紫式部)が結婚するも、夫は急死。それを機に源氏物語が書き始められる。
*源氏物語は先に書かれたのと、人気が出てあとから付け足した話が混在している
*政権争いの渦に巻き込まれた紫式部は、鬱になり出勤拒否症にもなっている。
*ユネスコ世界偉人登録は、日本では紫式部1人。
などなど、本当?みたいな興味ある話が、いっぱいでした。